満員電車に揺られている間・・
ipodは充電切れて使えず・・・
人間観察に走った。。
一人のおじさんがハンカチを口にあてながら・・
「うぉー!うぇー!カッ!」
と大声で叫んでいる。いつ吐くかわからない状態である。
その前に立つひとりの女性は、いつ自分に吐かれるか不安でたまらない模様・・
何度もそのおじさんをチラ見・・
そしてその女性は少しでも、そのおじさんから離れるためにお腹をひっこめた。
と、同時にお尻もでてしまい後ろに立つおじさんのお尻にあたってしまった。
お尻があたってきたおじさんが一度女性の方を振り返る。
そのおじさん、なんか、変な勘違いをしたらしい・・
やたら笑顔のおじさんは、「Shall we おしくらまんじゅう?」とでも誘われたと勘違いしたのか、
そのおじさんもケツを突き出し、その女性のお尻を押す。
その女性は「はぁ?」的な感じでまたやり返す。
そして、おじさんも「間違ってなかった」と確信したように、また楽しげにケツを突き出す。
女性の顔は眉間にしわもしわ!しわをたぐりよせ怒りをあらわにしていた。
そんなことも知らないおじさんは、なんともまぁ、目尻にしわをよせて楽しそう。
その「おしくらまんじゅう」…約10分程続いた。。
10分間、目の前で、ケツとケツがガッツンガッツンぶつかり合う。
なんとも言えない光景だ。
そして、駅につき、「おしくらまんじゅう」の二人が顔を合わせる時がついにきた。
自分も、思わず、唾を飲み込む。。
緊張の一瞬。
この瞬間を見らずして帰れない。
最初に顔を見たのはおじさん・・にっこり。
その顔を下から思い切りにらみつけて見る女性。
そして・・・おじさんはきょどる。
一瞬にして顔が曇る。こわばる。
女性は。。。「は?先生?」
えーーーーーーーーー!
マジで?
予測もしない「知り合い!」っていうパターン!
つか、先生って。。。
女性は35歳ぐらいでおじさんは60歳ぐらい。。。
元恩師だろうか?
いろいろ膨らむ・・
想像しすぎて脳みそひっくりかえりそう・・
今はこの先の二人の会話がとてつもなく聞きたくてしょうがない。
おじさんは言ったのかな?
「おしくらまんじゅう」と勘違いしたよと・・・
そして二人は違う電車にのりこみ去っていった。なんとも気まづそうな雰囲気…
その背中をいつまでも見送りながら、おじさんには『ドンマイ!』と言う言葉を心から贈った。
というか、世間はなんとも狭い・・